
急性アルコール中毒や二日酔いにならないように、お酒と上手につきあうことが大切です。
でも、思いがけず酔いがまわり、深刻な状態になることもあるかも知れません。
この記事では、万一の時に備えて知っておきたい、急性アルコール中毒になった人への正しい対処法をまとめます。
すぐに救急車を呼ぶ
次のような症状が見られたら、すぐに119番に電話して、救急車を呼んでください。
- 意識がなく、ゆすっても呼びかけても反応しない
- 全身が冷えきっている
- 呼吸がおかしい
- 大量の血や食べ物を吐いた
- 口から泡を吹いて倒れている
救急車が到着するまでの対処
衣服をゆるめて楽にさせる
少しでも楽に呼吸ができるようにしてあげましょう。
症状の出ている人が、ネクタイやベルトをしている場合は外し、衣服をゆるめます。
必ず誰かがつきそう
症状の出ている人を一人にしないで、必ず誰かがつきそってあげてください。
様子が急変する可能性もあります。
呼吸・脈をときどき確認
呼吸をしているか、脈があるかをときどき確認してください。
アルコールの影響で昏睡状態になっている場合は、脳が麻痺しています。
静かに眠っているようでも、呼吸や脈が弱っていくと危険です。
また、呼吸や脈が弱くなったとしても、あわてて揺さぶったりしてはいけません。
冷静に状況を記録して、救急車の到着次第、救急隊員に状況を伝えましょう。
横向けに寝かせる

意識を失っている場合、あお向けに寝かせていると、おう吐物で窒息する可能性があります。
顔を横に向けて寝かせてください。
これを「回復体位」といいます。
長時間回復体位をとらせると、下になった側の血液循環が悪くなります。
30分をめどに、反対向きの回復体位にしてあげてください。
おう吐してしまっても抱き起こさず、横向きのままで、吐いたものを拭き取りましょう。
自分で吐けない場合は、無理に吐かせないようにしてください。
体を温める
急性アルコール中毒になると体温が下がります。
うわぎや毛布などをかけて、保温してあげてください。
水分をとらせる
水分補給は、血液中のアルコール濃度を下げるのに有効です。
意識があって飲めるようであれば、水やお茶・スポーツドリンクなどを、ゆっくりと飲ませてあげましょう。
参考:ウエザーニュース
急性アルコール中毒 対処 まとめ
急性アルコール中毒は、自分やまわりが気をつければ回避できる症状ですよね。
対処の仕方を知っておいて損はありませんが、ならないように気をつけたいものです。
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