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今日紹介したい本は ↓ こちらです。
「聴こえない母に訊きにいく」著:五十嵐 大
バリューブックスで通販したら、納品書の裏が書籍紹介になってて、この本が紹介されていました。
それを呼んだときは、なぜか古くに出版された本かと思っていたのですよね。
でも、購入してところ、2023年4月発売だったようです。
耳の聴こえない両親のもとに生まれた著者。
思春期の頃は、両親の耳が聴こえないことにコンプレックスを感じて、お母さんにひどくあたったりもしたのだとか。
そんな著者が、祖母から「あなたの両親はかつて駆け落ちしようとした」という話を聞いたことをきっかけに、お母さんの人生に興味をもったそうです。
そして、お母さんが生まれ育った家族の歴史を振り返っていきます。
そうする中で著者は、祖父母が聴こえないお母さんを、聴こえる人と同じように育てようとしたことを知ります。
「普通」であることが、お母さんのためだと考えたのですね。
それが当たり前の時代だったし、きっとそれは、娘に対する愛情だったのですよね。
でも、そのために、お母さんは聴こえないなりのコミュニケーションの仕方を学ぶことができませんでした。
やるせないですね。
色々なことを感じ、考えさせられる作品でした。
ちなみに、「聞く」「聴く」「訊く」の違いが気になったので調べてみました。
・「聞く」は、音や声などが、自然と耳に入ってくること。
・「聴く」は、意識して、音や声に耳を傾けること。
・「訊く」は、相手に尋ねること。
漢字ひとつとっても、それぞれ意味があるのですね。
「耳が聴こえない」というのも、いろいろな状態があるそうです。
「聞く」と「聴く」の違いは何となく知っていたので、著者のお母さんは聴力がのこっているのかと思いました。
でも、お母さんはろう者とのこと。
(ろう者は、音声言語を身につけるまえに聴力を失った人。)
「聞く」には「いうことを聞く」など、聞き入れる・従うといった意味もあります。
それに、「聴力」という意味からも「聴こえない」がタイトルに使われたのかもしれませんね。
どんな家族にも、むつかしい時期はあるかもしれない。
この本を読んで、聴こえない人がいないと知らないままになりそうなことをいろいろと知ることができました。
そして、もっと家族と向き合わないといけないな、とも思うことができました。
よかったら、ぜひあなたも読んでみてくださいね。
↓ 聴こえない母に訊きにいく 著:五十嵐 大 はこちら
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